Open-S規格を推進する非営利団体であるOpen-Sアライアンスは、油圧ショベル用全自動クイックカプラに関するグローバルなオープン業界標準を策定・導入した功績により、INTERMATイノベーションアワードを受賞しました。INTERMATイノベーションアワード（第9回）は、建設および資材産業における進歩に貢献する機械、技術、サービスまたは製品を表彰するものです。

準拠メーカーのクイックカプラ、チルトローテータ、ワークツールを自由に組み合わせる
Open-Sは、クイックカプラ、チルトローテータ、アタッチメント間の油圧インターフェースに関する規格であり、油圧ショベル用クイックカプラの確立されたシンメトリカル規格（S-Standard規格）を基盤としています。Open-S規格に準拠することで、機械オーナーや施工業者は異なるメーカーのクイックカプラ、チルトローテータ、ワークツールを自由に組み合わせることができ、そのインターフェースの定義により、製品同士の安全機構が干渉したり変更されたりすることがありません。

Open-S規格の策定には多くの努力が注がれており、最近ではWacker Neusonが新たなメンバーとしてアライアンスに加盟しました。同社のイノベーションと技術開発への情熱は、業界全体で自動クイックカプラの標準化を推進する上で、さらなる力となるでしょう。

IntermatにてOpen-S準拠製品の多様な組み合わせを展示、4月25日に記者向けイベントも開催
Intermatでは、Open-S規格に準拠した異なるメーカーの製品を組み合わせた事例を、展示および実機デモンストレーションの中で複数見ることができます。例えば、メンバー企業であるKinshofer、Rototilt、Steelwristのブースでそれらをご覧いただけます。さらに、Open-Sアライアンスは4月25日（木）午前10時～11時に、報道関係者および関係者向けのイベントを開催し、Open-S規格の最新動向をご紹介するとともに、アライアンスの代表者や加盟企業との交流の場を提供します。このイベントはSteelwristブース（EXT6 A091）で行われます。

「Open-S規格でINTERMATイノベーションアワードを受賞できたことを大変嬉しく思います。この取り組みの中心には、油圧ショベルのオペレーターとオーナーにとって真に価値のある仕組みをつくるという目的がありました。同じサイズクラスの油圧ショベル間で、機械式および油圧式アタッチメントを自由に付け替えられるようになったとしたら、どれほどの作業効率が生まれるでしょうか？現場では、アタッチメントを適合させるためにサービスエンジニアやオペレーターが手動で接続したり、アダプターを交換したりすることで、膨大な時間が無駄になっています。顧客を独自仕様のシステムに囲い込むというのは、一見するとメーカーにとって良い戦略に見えるかもしれませんが、過去の事例を見れば、それが必ずしも賢明な判断とは言えないことは明らかです」と、Open-SアライアンスAB理事長のステファン ストックハウス氏は述べています。

Open-S の詳細については、opens.org をご覧ください。

詳細については、下記までお問い合わせください。

Open-SアライアンスAB 理事長　ステファン ストックハウス
stefan.stockhaus@opens.org, +46 70 998 13 21

Open-SアライアンスAB 理事 アンダース ジョンソン
anders.jonsson@opens.org, +46 70 590 09 49

 

Open-Sについて
Open-S ― 油圧ショベル用全自動クイックカプラのためのオープン業界標準。Open-Sの目的は、異なるメーカーのクイックカプラ、チルトローテータ、ワークツール間でのグローバルな互換性を実現することにあります。Open-Sアライアンスは、Open-S規格の開発および普及のみを目的とした非営利団体です。詳細は(http://www.opens.org) をご覧ください。