油圧ショベル用の全自動クイックカプラに対応した新たなオープンスタンダード「Open-S」が本日発表されました。この規格に準拠することで、オペレーターは異なるメーカーのクイックカプラ、チルトローテータ、ツールを自由に組み合わせて使用でき、それらが互換性を持って動作することが保証されます。規格に準拠した製品には「Open-S」マークが表示されます。
「オープンスタンダードは、電源プラグやPCのコネクタ、そして今回のクイックカプラのように、日常をより便利にします」と、Steelwrist ABのCEO、ステファン ストックハウス氏は述べています。「Open-Sは、すでに確立されている独立したS-Standardにも基づいています。」
この取り組みの発起人であるのは、Steelwrist ABのステファン ストックハウス氏と、Rototilt Group ABのCEO、アンダース ジョンソン氏です。
「私たちは、製品の性能で競争する健全な競争を信じています」と、アンダース ジョンソン氏は述べます。「顧客をクローズドなインターフェースに閉じ込めたくありません。Rototiltのチルトローテータを購入したお客様が、Open-S規格に準拠したどの油圧ツールも問題なく接続できると安心して使えるようにしたいのです。」
自由、安全、技術開発の促進
この規格は3つの柱に基づいています:顧客に選択の自由を与えること、信頼性のある安全ソリューションを確保すること、そして継続的な技術開発の恩恵をもたらすことです。
「製品の接続方法について共通の仕様に合意しているため、顧客は規格準拠メーカーの製品群から自由に選択できます」とアンダース ジョンソン氏は説明します。「どれが互換性があるか、どの保証が適用されるかが明確になります。」
SteelwristとRototiltは、こうしたソリューションを採用する顧客が増加していることを実感しています。Open-S規格は、施工業者が全自動クイックカプラシステムに移行する第一歩を踏み出す際の助けになります。
オープンかつ独立した組織による運営
Open-Sは、非営利団体であるOpen-Sアライアンスによって管理・運営されており、現在はSteelwristとRototiltの技術者による理事会が中心となっています。将来的にはさらに多くのメンバーの参加を歓迎しています。
「最も重要なのは互換性の確保です」とステファン ストックハウス氏は強調します。「共通規格の価値を信じるすべての信頼あるメーカーに、ぜひご参加いただきたいと考えています。すでに複数のメーカーと加盟に向けた話し合いを進めています。」