油圧ショベル用油圧ワークツールのグローバルな互換性を推進するOpen-Sアライアンスの取り組みが、Volvo Construction Equipmentの加盟によりさらに前進。Volvo CEは、Open-Sアライアンスに参加する初の油圧ショベルOEMとなります。

解体や一般建設の分野において、油圧ショベル用全自動クイックカプラへの需要が急速に高まる中、油圧ショベルの性能に特化した世界的なメーカーであるVolvo Construction Equipment（Volvo CE）が、Open-Sアライアンスにメンバーとして正式に加盟しました。

Open-Sアライアンスは、油圧ショベル用の油圧駆動ワークツールおよびアタッチメントのグローバルな互換性を確保することを目的とした、メーカーに依存しない非営利団体です。メンバーシップは、製品の開発、自社製造、外部調達のいずれかに応じて、正会員、準会員、サポート会員の3段階に分かれています。Volvo CEは2021年初頭から、工場出荷時にクイックカプラとアダプタを提供しており、今回サポート会員としてアライアンスに加盟しました。これは、顧客の日常業務のさらなる生産性向上を目指すものです。

「Volvo Construction EquipmentがテクノロジーリーダーであるOEMとして正式にアライアンスに加盟したことを大変嬉しく思います。また、他の油圧ショベルブランドからの関心も高まりつつあります。私は、オープンで標準化されたインターフェースこそがエンドユーザーに大きな利点をもたらすと確信しています。1社の独自仕様に縛られることなく、多様なワークツールブランドを簡単に活用できるようになります」と、Open-Sアライアンス理事長のステファン ストックハウス氏は述べています。

この標準化の取り組みは過去2年間にわたり進められており、その目的は以下のとおりです：

• 油圧駆動ワークツールの互換性確保により、ショベルオーナー、オペレーター、地上作業員の安全性と作業効率を向上させる

• 特定メーカーに支配されない、競争力あるオープンな業界標準を確立する

• 使いやすく、最高水準の安全基準に準拠した標準を策定する

• 寸法および公差に関する製造標準を統一する

• 中古および新品のバケットやワークツールへのアダプタブラケットの後付けをコスト効率よく行えるようにする
  

技術仕様は [www.opens.org](http://www.opens.org) からダウンロードできます。

詳細については、下記までお問い合わせください。

Open-SアライアンスAB 理事長　ステファン ストックハウス
stefan.stockhaus@opens.org, +46 70 998 13 21

Open-SアライアンスAB 理事 アンダース ジョンソン
anders.jonsson@opens.org, +46 70 590 09 49

Open-Sについて
Open-S ― 油圧ショベル用全自動クイックカプラのためのオープン業界標準。Open-Sの目的は、異なるメーカーのクイックカプラ、チルトローテータ、ワークツール間でのグローバルな互換性を実現することにあります。Open-Sアライアンスは、Open-S規格の開発および普及のみを目的とした非営利団体です。詳細は(http://www.opens.org) をご覧ください。