SMP PartsがOpen-Sアライアンスに加盟、チルトローテータおよびクイックカプラを製造する3社目の正会員に
油圧ショベルにおける全自動クイックカプラの需要は世界的に拡大を続けています。Open-Sは、クイックカプラ、チルトローテータ、アタッチメント間の油圧インターフェースに関する共通規格であり、オープンスタンダードの導入により、機械オペレーターや施工業者は、Open-S準拠のクイックカプラ、チルトローテータ、ワークツールを自由に選択し、安心して組み合わせることができるようになります。
SMP Partsは、油圧ショベル用のチルトローテータおよびクイックカプラを含む完全なマウントシステムを製造するメーカーです。同社はスウェーデン本社を拠点とし、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、ドイツ、イギリス、スペイン、アメリカ、ベネルクス諸国において販売およびサービス網を展開しており、各国にディーラーネットワークを有しています。すべての開発および製造は、スウェーデン・イルスボにある本社工場で行われています。
「標準化は、ユーザー体験と顧客の安全性向上の両面において重要な要素です。Open-Sアライアンスに加盟することで、私たちは製品の安全性を決して妥協することなく、世界共通の標準づくりに責任を持って取り組むという姿勢を示します」と、SMP Parts CEO兼プレジデントのパトリック・リンドクヴィスト氏は述べています。
「SMP Partsでは、Open-Sアライアンスに参加することを明確な目標として掲げてきました。それは、当社の競争力向上に加えて、最終顧客にSMP製品を活用するための選択肢をさらに提供できるからです」と、SMP PartsのCTO、マティアス・アンダーソン氏は述べています。
Open-Sアライアンスは、油圧ショベル用の油圧駆動ワークツールおよびアタッチメントのグローバルな互換性を保証するために活動する、メーカーに依存しない非営利団体です。加盟には3つのレベル(正会員、準会員、サポート会員)があり、自社でOpen-S製品を開発・製造するか、外部から調達するかによって分類されます。SMP Partsは正会員として加盟しました。
この標準化の取り組みは過去2年間にわたり進められており、その目的は以下のとおりです:
- 油圧式ワークツールの互換性を確保することで、機械オーナー、オペレーター、現場作業員の安全性と効率を向上させる
- 特定のメーカーに支配されない、競争力あるオープンな業界標準を確立する
- ユーザーフレンドリーで最高水準の安全基準に準拠した標準をつくる
- 寸法および公差に関する製造標準を統一する
- 使用済みおよび新品のバケットやワークツールへのアダプタブラケットの後付けをコスト効率よく行えるようにする
「SMP Partsを正会員として迎え入れられることを大変嬉しく思います。今後、国際的にOpen-S規格が拡大する中で、さらに多くのメーカーが参加することを期待しており、現在も加盟希望企業との話し合いが進んでいます」と、Open-Sアライアンス理事長のステファン・ストックハウス氏は述べています。
Open-S規格の詳細は公式ウェブサイト(opens.org)をご覧ください。
詳細については、下記までお問い合わせください。
Open-Sアライアンス理事長 ステファン・ストックハウス
stefan.stockhaus@opens.org, +46 70 998 13 21
Open-Sアライアンス理事 アンダース・ジョンソン
anders.jonsson@opens.org, +46 70 590 09 49
SMP Parts AB CEO パトリック・リンドクヴィスト
patrik.lindqvist@smpparts.com, +46 70 723 93 22
Open-Sについて
Open-S ― 油圧ショベル用全自動クイックカプラのためのオープン業界標準。Open-Sの目的は、異なるメーカーのクイックカプラ、チルトローテータ、ワークツール間でのグローバルな互換性を実現することにあります。Open-Sアライアンスは、Open-S規格の開発および普及のみを目的とした非営利団体です。詳細は(http://www.opens.org) をご覧ください。